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2004.07.01

最初のリッチクライアント(1) - プラグイン・マニフェストの作成

Eclipse3.0が2004年6月30日に正式リリースされた。この3.0で非常に重要な点は,リッチクライアントのプラットフォームとして3.0が仕立て上げられたということである。Webアプリケーションからリッチクライアントへと時代が流れている今日,Eclipseはリッチクライアントを開発,運用する上で非常に優位な選択肢になったということができる。今回は,成長したEclipse3.0で,簡単なリッチクライアントを作成する方法を紹介する。もちろんEclipse3.0が必要なので,Eclipse2.1系の方はバージョンアップが必要。

早速始めよう。リッチクライアントといえど,要は今までのプラグイン開発と何ら変わらない。まずはPlug-in Projectの新規作成ウィザードを使って,プラグインの雛形を作成する。ほぼデフォルトの設定でOKなのだが,ウィザードの2枚目にあるPlug-in Classの作成は行わないようにする(理由は後述)。ここでは,

  [1枚目]
    Project name: yoichiro.rcp.smile
  [2枚目]
    Generate the Java class ... plug-in's life cycle: OFF

として[Finish]ボタンを押下し,プラグインの雛形を作成する。

作成されたプラグイン・マニフェストを見てみると,2行目に<?eclipse version="3.0"?>と記載されているあたりに「進化したんだなぁ」と実感することだろう。3行目以降は,今までどおりの見慣れた記述が並んでいるはず。これに対して,リッチクライアント開発に必要な記述を行っていく。

まずは必要最低限の依存プラグインとして,org.eclipse.core.runtimeとorg.eclipse.uiをrequires要素を使って記述する

  <plugin ...>
    ...
    <requires>
      <import plugin="org.eclipse.core.runtime"/>
      <import plugin="org.eclipse.ui"/>
    </requires>
  </plugin>

次に,リッチクライアントとして作成するアプリケーションの定義を行う。アプリケーションの定義は,org.eclipse.core.runtime.applications拡張ポイントを使って記述する

  <extension
      point="org.eclipse.core.runtime.applications"
      id="SmileApplication">
    <application>
      <run class="yoichiro.rcp.smile.SmileApplication"/>
    </application>
  </extension>

id属性を使って,アプリケーションの識別子を記述する。実際のアプリケーションの識別子は,プラグインIDが先頭に付与された形になるので,yoichiro.rcp.smile.SmileApplicationが正式なアプリケーションの識別子となる。org.eclipse.core.runtime.applications拡張ポイントでは,子要素としてapplication要素を必要とする。application要素の子要素にrun要素を記述し,そのclass属性にアプリケーションのエントリポイントとなるクラスの名前を記述する。ここで記述するクラスは,IPlatformRunnableインタフェースの実装クラスである。

Eclipseのリッチクライアント・アプリケーションは,最低1つのパースペクティブを持つことになるので,パースペクティブの定義もプラグイン・マニフェストに必要となる。org.eclipse.ui.perspectives拡張ポイントを使って,パースペクティブの定義を以下のように記述する

  <extension
      point="org.eclipse.ui.perspectives">
    <perspective
        name="Smile perspective"
        class="yoichiro.rcp.smile.SmilePerspective"
        id="yoichiro.rcp.smile.SmilePerspective">
    </perspective>
  </extension>

perspective要素のname,class,idの各属性にそれぞれ名前,IPerspectiveFactoryインタフェース実装クラス名,そしてパースペクティブのIDを記述する

プラグイン・マニフェストに対するリッチクライアントのための必要最低限の記述は以上のとおりとなる。アプリケーションとパースペクティブの関連などは,Javaソースコード中に記載される。プラグイン・マニフェスト上では,リッチクライアントは単なるプラグインに過ぎないことがわかるだろう。

次回は,リッチクライアントの作成で最低限作成しなければならないクラスの紹介を行う予定。

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コメント

requires要素とimport子要素を使って依存プラグインの記述を行った後は,プラグイン・マニフェストエディタの[Dependencies]タブをクリックし,エディタ上で右クリックしてコンテキストメニューを表示させ,その中にある[Compute Build Path]メニューを選択して,ビルドパスの更新を行うようにしてください。

投稿: よういちろう | 2004.07.01 07:27 午後

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