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2004.03.10

型の発見方法

Eclipse JDTでは,Javaの型(クラスやインタフェースなどのCompilation Unit)はITypeインタフェースで表現される。ITypeインタフェースはバイナリ(Javaクラスファイル)またはテキスト(Javaソースファイル)を指している。開発するプラグインの中で,型の情報を知りたいな,と思ったときは,その型のITypeオブジェクトを取得することが第一歩となる。

型は,Javaプロジェクト内またはプロジェクトに登録されているライブラリ(JARファイルなど)のどこかに存在する。つまり,ITypeオブジェクトを得るためには,Javaプロジェクトのオブジェクト,すなわちIJavaProjectインタフェースのオブジェクトをまずは得る必要がある(ビューアクションなどのElementオブジェクトから取得,などなど)。

IJavaProjectオブジェクトを得られれば,あとはfindTypeメソッドに得たい型のFQN(Fully Qualified Name:パッケージ名もちゃんとついた完全な名前)を渡せば,ITypeオブジェクトを得ることができる

  IJavaProject project = ...;
  IType type = project.findType("junit.framework.TestCase");

上記の例では,Javaプロジェクト内からJUnitのTestCaseクラスのITypeオブジェクトを探している。Javaプロジェクトのクラスパスにjunit.jarファイルが登録されていれば,TestCaseクラスのITypeオブジェクトを得ることができる。もちろんjunit.jarが登録されていなければTestCaseクラスを見つけることができないので,findTypeメソッドの結果はnullになる。

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