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2004.02.24

標準マーカー

Eclipseプラットフォームでは,各種マーカーの基本(継承元)となる標準マーカーが準備されている。標準マーカーは,IMarkerインタフェースに定義されている

  ・Marker - IMarker.MARKER
    すべてのマーカー型の共通親マーカー。
      (transient属性含む)

  ・Problemmarker - IMarker.PROBLEM
    問題を表すマーカー。
      (severitymessagelocation属性含む)
    Tasksビューに項目として表示される。

  ・Taskmarker - IMarker.TASK
    タスク(TODOとか)を表すマーカー。
      (prioritymessagedoneuserEditable属性含む)
    Tasksビューに項目として表示される。

  ・Bookmark - IMarker.BOOKMARK
    ブックマークを表すマーカー。
      (messagelocation属性含む)
    Bookmarkビューに項目として表示される。

  ・Textmarker - IMarker.TEXT
    テキストのある一部分に対するマーカー。
      (charactor startendline number属性含む)

Markerマーカーはルートマーカーであり,すべてのマーカーはこのMarkerマーカーを継承する。上記のMarkerマーカー以外のマーカーはすべてMarkerマーカーを継承している。よって,全マーカーはtransient属性を持つようになる。

TaskmarkerマーカーおよびBookmarkマーカーはそれを直接利用することができるが,基本的には各プラグインで上記の標準マーカーを継承(多重継承可能!)して,新しいマーカーを定義することになる(後述)。ちなみに,上記の標準マーカーは,プラットフォームにより予め処理が提供されている。つまり,Taskmarkerマーカー(およびそれを継承したサブマーカー)は,Tasksビューに自動的に表示されるし,エディタの左縦ルーラーに予め決められたアイコンが表示される。まったく独自のマーカーを定義したければ,Markerマーカーを継承して新規マーカーを定義し,新しいビューを作って独自に項目を表示したり独自のアイコンでマーカーを表現したりすることができる。

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