標準マーカー
Eclipseプラットフォームでは,各種マーカーの基本(継承元)となる標準マーカーが準備されている。標準マーカーは,IMarkerインタフェースに定義されている。
・Marker - IMarker.MARKER
すべてのマーカー型の共通親マーカー。
(transient属性含む)
・Problemmarker - IMarker.PROBLEM
問題を表すマーカー。
(severity,message,location属性含む)
Tasksビューに項目として表示される。
・Taskmarker - IMarker.TASK
タスク(TODOとか)を表すマーカー。
(priority,message,done,userEditable属性含む)
Tasksビューに項目として表示される。
・Bookmark - IMarker.BOOKMARK
ブックマークを表すマーカー。
(message,location属性含む)
Bookmarkビューに項目として表示される。
・Textmarker - IMarker.TEXT
テキストのある一部分に対するマーカー。
(charactor start,end,line number属性含む)
Markerマーカーはルートマーカーであり,すべてのマーカーはこのMarkerマーカーを継承する。上記のMarkerマーカー以外のマーカーはすべてMarkerマーカーを継承している。よって,全マーカーはtransient属性を持つようになる。
TaskmarkerマーカーおよびBookmarkマーカーはそれを直接利用することができるが,基本的には各プラグインで上記の標準マーカーを継承(多重継承可能!)して,新しいマーカーを定義することになる(後述)。ちなみに,上記の標準マーカーは,プラットフォームにより予め処理が提供されている。つまり,Taskmarkerマーカー(およびそれを継承したサブマーカー)は,Tasksビューに自動的に表示されるし,エディタの左縦ルーラーに予め決められたアイコンが表示される。まったく独自のマーカーを定義したければ,Markerマーカーを継承して新規マーカーを定義し,新しいビューを作って独自に項目を表示したり独自のアイコンでマーカーを表現したりすることができる。
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